・アパレルの仕事を辞めたい、、、
・退職するのにベストなタイミングっていつだろう?
・円満退職するための退職理由の伝え方を知りたいな
こんな悩みに答えます。
僕はアパレルに3年半勤務し、現在はWeb業界で働いています。アルバイトバイトから正社員になり、店長代行の仕事まで経験しました。
また、スタッフ数50名以上の店舗で採用や人材育成にも携わっていたので、採用側の視点からも、少しでも参考になる話をできたらと思います。
この記事では
- アパレルを退職する理由の例
- アパレルで円満退職するためのポイント
について書きました。
「仕事を辞めたいと考えている人」や 「退職が決まっているけど、どう伝えていいかわからない人」はぜひ参考にしてみてください。
なお、これから転職活動をしていく予定の人向けに「アパレルから転職する際の職務経歴書の書き方」の記事も書いているので、よかったらこちらも合わせて御覧ください。↓
目次
アパレルを退職する際に考えておきたい3つのポイント


- 本当に辞めたい?退職理由は明確にしよう
- 退職するなら理由はポジティブに伝えよう
- 伝えるタイミングを見極めよう
退職する前に、この3つのポイントを考えておくことが大切です。
この3つをしっかりやっておかないと、円満退職はおろか、辞められない場合もあります。
また、退職は決まってはいないけど、「辞めたい」と考えている人もその理由を明確にすることはとても大切です。
なぜなら、理由を明確にすることで、「本当にやめる必要があるのか」や「辞めずに対処できる方法は無いか」をはっきりさせることができるからです。
では3つのポイントについて、具体的に解説していきたいと思います。
本当に辞めたい?退職理由は明確にしよう


繰り返しますが、退職したいなら、その理由を明確にしましょう。
円満退職するためには、相手に納得してもらう退職理由を説明する必要があるからです。
明確になっていないことは説明なんてできませんよね。
まずはアパレルを退職する人の、代表的な理由をみていきましょう。
アパレルの退職理由3パターン
- ネガティブな理由
- ポジティブな理由
- 一身上の都合
他の人の退職理由を見てみることで、あなた自身が感じている不安や不満などを明確にできると思います。
ではみていきましょう。
ネガティブな退職理由(労働条件が悪いなど)
基本的にアパレルを退職する理由は、ネガティブなものが多いです。
今回挙げている理由は僕だけでなく、僕が一緒に働いてきた人の理由も集めているので、ある程度客観性があるかなと思います。
金銭面
・給料が安い
・繁忙期と閑散期で給料の差が大きい
・自社ブランドの商品を購入しなければならないため出費がかさむ
人間関係
・上司・同僚と合わない
・接客業に向いていないのではないかと感じる
・お申し出やクレーム対応に消耗
ライフスタイル・プライベート
・長時間勤務が多く、プライベートの時間がほとんどない
・シフトが辛い。遅番→早番だと睡眠時間が5時間もない事も
・年末年始やゴールデンウィークなどの長期休暇がほとんどない
・まとまった休みが取りにくいので、旅行にも行けない
・店舗間の異動が数年単位であるので、定住しずらい
仕事内容
・立ちっぱなしでの長時間勤務で体力的にもキツイ
・繁忙期の忙しさが尋常じゃない
・忙しい中でもお客様に常に気を配り続けなければならず、精神的にハード
・レジ、フィッティング、清掃、品出し、レイアウト変更など覚える業務が多い
スキル面・将来性
・アパレル以外で使える技術やスキルが身につかない
・資格などがあるわけではないので、将来性が乏しいと感じる
以上がネガティブな理由の例です。共感できる部分も多いのではないでしょうか。
ポジティブな退職理由
次にポジティブな退職理由の例です。
・新しい業界にチャレンジしたい(IT業界で働いてみたいなど)
・市場価値のあるスキルが身につく仕事に転職したい
・留学に行きたい
「自分のやりたいこと」がベースにあるのが、ポジティブな退職理由ですね。
その他の理由
結婚や出産、親の介護など。
冠婚葬祭や、家庭の事情などのやむ終えない理由がある場合です。
退職するなら理由はポジティブに伝えよう


ここからは、退職の理由ごとに、伝え方のポイントを具体的に説明していきます。
相手に納得してもらえるように伝えるのが、円満退職のポイントなのでしっかり押さえてくださいね。
ちなみに退職理由によって相手に納得してもらう難易度が違います。
退職理由を納得してもらえる難易度👇
易:ポジティブな理由・その他の理由
難:ネガティブな理由
まずは比較的簡単な、ポジティブな理由・その他の理由から見ていきましょう。
ポジティブな退職理由の伝え方
ポジティブな理由の場合は、基本的に本音を伝えればOKです。
ポジティブな理由を伝えるポイント👇
→ やりたいことが、自分にとってどれほど魅力的なのかを具体的に伝えると納得してもらいやすい
例えば、仕事を辞めて海外留学やワーキングホリデーに行きたいとするなら以下のような感じです。
私は留学に行って英語で接客ができる人材になりたいと考えています。なぜなら、これからはグローバル化が進んでいくと思いますし、英語を使った仕事をしたいと考えているからです。この仕事で学んだ接客スキルでもっと多くの人を相手に仕事ができるようになるために留学したいので、3カ月後の〇〇月に退職したいと思います。認めていただけますと幸いです。
その他の退職理由の伝え方
冠婚葬祭などの理由は、基本的に相手側も認めざるおえないので、経緯や現状を誠意を持って伝えればOKです。
急な出来事でない限りは、決まったタイミングで伝えましょう。
結婚での退職などは、事前に決まるはずなので、早めに伝えられるはずです。
ネガティブな理由の伝え方


ネガティブな理由の退職の場合は、誠意を持ちつつも、本音と建て前はしっかり準備しておきましょう。
給料が安い、長時間勤務が辛い、残業したくないなどの本音は心の中にしまっておき、少しでもポジティブに伝えられる内容を考えるべきです。
とはいえ「ネガティブな理由をどのようにポジティブに変換したらいいの?」 という疑問もあるはずなので、具体例を挙げて紹介します。
ポジティブな理由に変換するコツは「辞めたい理由ではなく、辞めて後にどうしたいかをポジティブに語る」です。
これは、退職後の転職先が決まっている場合、決まっていない場合に関わらず、どちらでも使えるテクニックです。
【本音・ネガティブ】給料が安い。給料が高い仕事に就きたい。
↓変換
【建前・ポジティブ】興味のある新しい仕事にチャレンジしたい。特に〇〇業界に興味があり、△△△を扱っていることに魅力を感じています。
のような感じです。魅力を感じている部分は、今働いているところにはないものを考えるといいでしょう。僕の例を元に、もう少し具体的にしてみます。
僕の場合は、アパレルの店舗で働いていくことに将来性を見出せなかったので退職したのですが、理由は以下のように伝えました。
【本音・ネガティブ】アパレル店舗で働くことに将来性を見出せない。スキルがつかない
↓変換
【建前・ポジティブ】
アパレルで働いて商品を販売したり、サービスを提供することにやりがいや楽しさを感じました。これからは店舗だけでなく、今興味のあるオンライン・ネットを通して販売やサービスの提供をやってみたいのでWebマーケティング業界への転職を決意しました。お世話になりましたが、退職を認めて頂きたく思います。
このような感じです。
転職先が決まっていなくても、方向性がきちんと決まっていることを明確に伝えられれば、納得してもらえると思います。
補足ですが、辞めたい理由が何であれ大切なことは「辞める意思が固まっていることをちゃんと伝えること」です。
ここが曖昧だと、かなりの確率で引き止めに合い、退職がズルズルと先延ばしになってしまいます。
決意が固まっているなら、その点はハッキリと伝えましょう。
退職を伝えるタイミングはいつがベスト?


次に、退職を伝えるタイミングについて紹介していきます。
結論としては、「店舗に出来るだけ迷惑がかからないタイミング」です。
具体的には、店舗側から見ると以下のタイミングがおすすめです。
退職するのにオススメのタイミング
・閑散期&売上の下がる時期(1月末〜2月、7~8月ごろ)
・人の充足しているタイミング
逆に円満退職が難しい時期は以下の通りです。
円満退職ができなさそうな例
・忙しい時期(11月〜1月初め頃)の退職
・GW前後の退職
・人手不足の時の退職
・急な退職(退職1ヶ月前に伝えるなど)
正直なところ、アパレルは慢性的な人手不足なので、退職意思を伝えると、快くは思われないと考えていた方が苦しまないです。(相当な信頼関係ができていれば別ですが、、、)
とは言え、そこに臆することなく、きちんと誠意を持って退職の意向、理由を伝えれば、少なからず、理解してくれる人はいると思います。
僕自身も最初は反対されたり、色々言われましたが、ちゃんと説明して、仕事も最後までやりきった結果、笑って送り出してくれました。
中途半端になってしまうのが一番良くないので、退職を決心したら、それをきちんと伝え、そして仕事は最後まで丁寧にやりきりましょう。
「立つ鳥跡を濁さず」です。
大変ですが、円満退職を目指すならやりきりましょう。
【番外編】転職時に前職の退職理由を伝えるときは「本質」を考えよう


補足として、転職時の面接などで、前職(アパレル)の退職理由を伝える際のポイントについて書いていきます。
アパレルを退職して、新しい仕事につくためには、書類選考や面接を受けることになります。その際には必ずと言っていいほど、前職の退職理由を説明することになります。
僕が店舗で採用を行なっている際も、経歴については必ず話を伺っていました。
退職時の理由説明と一緒ですね。
その経験も踏まえて重要だと思うのは、「ポジティブな理由を説明すること」です。
採用する側は「同じ理由で退職しないかどうか」という視点で退職理由を確認しています。
なので、退職時と同様に、ネガティブな部分に触れるのはほどほどに、ポジティブな話でまとめられるように伝えるようにしましょう。
まとめ:退職理由はポジティブに伝えよう。仕事をやりきる姿勢も大切
・アパレルの退職理由はネガティブな理由が多い。
・でも相手に伝える時はポジティブな視点で伝えるようにしよう。
・伝える時のポイントは「退職後にしたいことをポジティブに語ること」
退職時は、上司だけでなく、同僚や部下など、いろんな人に対して、気を使ったりすることもありますが、決意を固めたら、自信を持って考えを伝えることが大切ですよ。
それでは。
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