「転職と副業のかけ算」から市場価値を上げるキャリア戦略を学ぶ【レビュー】

転職と副業のかけ算サムネイル

この記事の内容👇
・「転職と副業のかけ算」と著者motoさんの紹介
・キャリアを考える際は「市場価値」を軸にしよう
・自分の値段を把握する方法
・市場価値を上げる方法と3つのキャリア戦略
・生涯年収を上げる方法は「本業での成果に転職と副業をかけ算すること」

昨今は「働き方改革」や「終身雇用の限界」、「副業解禁」などのような話題が取りざたされており、10年20年前と比べて、働き方が大きく変わっています。

特に先日トヨタの社長が「終身雇用は限界」と発言されていたことは大きな話題になりましたよね。

そこから考えられるのは、「大企業にいれば安定」という考え方が崩れてきており、サラリーマンもこれからの自分の働き方やキャリアについて今まで以上に考えなければいけないということです。

この記事で紹介する「転職と副業のかけ算」では、これから大きく変わっていくであろうサラリーマンの働き方やキャリアについて、具体的な戦略が書かれています。

将来への漠然とした不安や、「今の働き方でいいのか」と言った悩みを持っている方はぜひ参考にしてみてください。

目次

「転職と副業のかけ算」と著者motoさんについて

「転職と副業のかけ算」著者のmotoさんは、リクルートや楽天など4度の転職を経験しており、本業収入1000万、副業収入4000万円という化け物みたいな人です。

これだけ聞くと超エリートコースを辿ってきた人みたいですが、実は、学歴は地元の短大卒ですし、1社目は普通のホームセンターに入社で当初の年収は240万円だったそうです。

そこから戦略的に転職と副業を行い、現在に至ります。

そして「転職と副業のかけ算」は、motoさん自身のこれまでの経験とその考え方が具体的に書かれており、これからのサラリーマンの1つのあり方としてすごく参考になる本です。

近頃よく見るマインド論が書かれた本ではなく、実践ベースで活用できる実用書になっています。

ここからは、この本で特に重要だと思った部分を抜粋して紹介したいと思います。

キャリアを考える際は「市場価値」を軸にしよう

極端なたとえ話ですが、もし日本全国のサラリーマンが全員解雇され、約6530万人全員が一斉に転職活動を始めたらどうなるでしょうか。多くの人は「自分は社内で評価されていたし、最悪でも今までと同じ仕事には就けるだろう」と考えてしまいがちですが、全国には自分よりも圧倒的に高い成果を出せるサラリーマンがたくさんいます。つまり、転職活動では「上司の評価」や「会社からの評価」ではなく、自分よりも10倍、100倍の実績を出せる人と「転職市場における市場価値」で比較されることになるのです。

終身雇用が崩壊し、転職が当たり前になると、このように市場価値で評価されるようになります。

社内からの評価は前提としながらも、「自分に対する市場からの評価」を常に考えておくことが大切ということですね。

自分の値段を把握する方法

手っ取り早く自分の価値を確かめる方法としては、転職エージェントに会ったときの態度と、その後の対応を見るといいです。
もし自分が「売れる人材」であれば前のめりに求人を出してくれますが、値段がつかなければ〝塩対応〟なうえに、その後の連絡もありません。

転職エージェントはビジネスモデル的に、転職を成功させた成果に応じて利益が出る仕組みです。なので、エージェント側もできるだけ転職が成功しやすそうな人材に積極的に求人を出してくるのです。

これをするだけでも、定性的に自分の市場価値を確認することができると思います。

もう少し踏み込んだ例だと、

僕は転職をする際、自分を「商品」として捉えるようにしています。商品は鮮度が命。だから転職を考えていないときでも、毎月1回は必ず自分の職務経歴書を見直します。定期的に職務経歴書を更新し、転職エージェントと面談することで「自分の値段」を把握。

職務経歴書を元にエージェントと、希望年収や業種、職種などを含めて面談をすることで、それがどれくらい現実的なのかを知ることができるということですね。

さらに「どういう働き方や成果、行動を積み重ねれば市場価値が上がるのか」など、

これからの働き方の方向性を決める機会にもなると感じたので、僕自身もエージェントをもっと活用してみよう思いました。

市場価値を上げる方法と3つのキャリア戦略

市場価値を高める5つの力
①論理的な思考ができる力
②構造的に物事を捉える力
③物事を俯瞰したうえで、課題を特定する力
④課題に対して仮説を立て、誰にでもわかりやすく話せる力
⑤①〜④を用いて組織をマネジメントする力
(中略)
この5つの力は、ざっくり要約すると「自分の仕事をちゃんと理解したうえで、どんな人にでもわかりやすく説明できて、行動を伴っている人」を指しています。

もう少し具体的にすると、今やっている仕事に対して、

  • 業界の状況
  • 会社の課題
  • 部署の役割
  • 自分のミッション

を広い視点で見つつ実際に行動し、それを相手にわかりやすく説明できる能力が、転職市場で評価されるポイントになるとのことでした。

これらを自分の言葉で説明できるようになるには、上記の内容に対して深い知識や考えが必要です。

例えば、業界の状況1つをとっても、日本市場はどうなのか、海外はどうなのか、時間軸で見た際に伸び代があるのか無いのかなど、様々な視点から知っておく必要があります。

これらを意識して行動や経験を積み重ねていくことで、実力・実績がついていき、市場価値の高い人材になるのだと思いました。

市場価値を上げる3つのキャリア戦略

① 出世によるキャリア
② 職種のスペシャリストになるキャリア
③ 業界のスペシャリストになるキャリア

出世によるキャリア

これは昔からある王道のキャリアップのルートですね。ポイントは、社内での圧倒的な実力と実績が重要になることです。

一方で、少し昔と変わっているのは、転職が活性化したことによる社外から来る転職組とのイスの争奪戦がより激化したことだそう。

終身雇用が限界というのはこのような背景もありそうですね。

職種のスペシャリストになるキャリア

このキャリアはmotoさん自身が歩んでいるキャリアで、業界にこだわらず、職種を軸として転職を行い、キャリアを開拓していくルートです。

motoさんは「営業」と言う職種で、

小売業界→人材業界→IT業界→広告業界

と業界を変えながらキャリアアップしています。

職種のスペシャリストになり、より年収レンジの高い業界に転職することで、キャリアアップを成功させているということですね。

業界のスペシャリスト

同じ業界に長くいることで、その業界の知識や経験を圧倒的に有するスペシャリストになるというキャリアです。

motoさんは「オタク」という言葉で表現しており、それくらい深くその業界についての精通したビジネスパーソンであることが求められるのだと思います。

特に業界のスペシャリストになる場合だと、年収レンジの高い業界を選んでおくことがかなりポイントになると思いました。

生涯年収を上げる方法は「本業での成果に転職と副業をかけ算すること」

本業を頑張ることで成果を出し、その成果をもって転職する。
本業で成果を出す中で得た知見を、個人で発信することで副業にする。

motoさん式のキャリアップの方法と生涯年収を最大化させるポイントは、「本業での成果に転職と副業をかけ算すること」です。

ある分野で圧倒的に成果をあげて100万人に1人と人材になるのではなく、掛け合わせで市場価値の高い人材になる方法を取っています。

具体的には、

  • 特定の分野での「100人に1人」の人材になる
  • 転職で別業界でも同様に100人に1人の人材になる

こうすることで、100×100で「1万人に1人」の人材になるという戦略です。

もう一回転職してさらに100人に1人の人材になれば、100万人に1人の人材という考え方ができるわけです。

ちなみにmotoさんは本業で1000万円、副業で4000万円を稼いでいるそうですが、それでも本業をやめない理由は、本業による知見を元に副業で稼いでいるからだそうです。

本業がインプットの役割もしていて、それを元に副業でアウトプットもしているため、本業と副業が循環し、結果として大きな成果をあげているとうことですね。

motoさんのキャリアや働き方は全てが連動しているからこそ、年収が最大化されているのだと思いました。

まとめ:読んで終わりじゃなく、行動しよう

これからのサラリーマンに必要な考え方は「市場評価に軸を置く」、「看板のない自分にできることを考える」、「自分の値段を把握する」という「個人」に対する価値を軸にすることです。
(中略)
「何かをする」のに、遅すぎることはありません。この本をきっかけに、少しでも自分の思考をアップデートして、明日からの行動に繋げてもらえたら幸いです。

最後にこの本を読み終えて、正直危機感を覚えました。

このサイトを運営している立場ですが、僕自身も持っていなかった考え方がかなり多かったので、もっと勉強しなければと思いました。

motoさんが最後に言われている通り「何かをするのに遅すぎることない」と思うので、これからのキャリアをしっかりと見据えて頑張っていきます。

まずは自分の市場価値を改めて知ることから始め、職務経歴書もアップデートしようと思います。

こちらのサイトでは、これからも僕自身の経験も踏まえつつ、情報発信していく予定です。

今後もよろしくお願いします。

それでは!

記事内で紹介した本

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